和田重正に学ぶ会について
和田重正に学ぶ会について
いまこそ和田重正先生の世界を
和田重正に学ぶ会 会長 野村邦男
私は22歳の学生のときに、はじめて和田重正先生にお目にかかりました。そのとき、先生のお人柄に強く惹かれるものを感じました。
それ以後、先生のご著書を繰り返し読み、お話を何度も拝聴しながら、自分なりに生き方を深めてきました。
今日までいろいろなことがありましたが、お陰さまで、自分としてはとても充実した人生になっていると感じています。そういう意味で、先生は私の人生における最大の恩人です。
このような私ごとを書きましたのは、先生に直接接する機会があった方々はもちろん、先生のご著書を読まれた多くの方々が、ある意味では、似たような体験や思いを持たれているのではないかと推察するからです。
先生は10代のときに「自分とは自分とは何か?」という疑問に直面され、その答えを求めて10年ほど苦悩の日々を送られた後、“いのち”の世界を体得されました。
私が特に先生に大きな魅力を感じるのは、先生が “いのち”の世界からこの現実の世界を眺めて、いろいろ画期的な提言をされていることです。
それは、個人の生き方、学校教育、家庭教育、日本や世界の行き詰まりを解決するための国や社会のあり方、そして、人類の進化の方向など、実に多くの分野に及んでいます。しかも、先生はそれらの困難なテーマを実に平明な言葉で明快に説かれています。
そういう意味で、私の知る限りにおいては、過去にも、また、現代においても、先生のような理解の深さと幅の広さを兼ね備えた方は非常に少ないのではないかと思います。
現在、わたしたちは私たちと私たちの子孫の未来を決定的に左右する原発問題に直面しています。
もちろん、それだけではありません。日本も世界も多くの困難な諸問題によって行き詰っています。そして、その中で多くの方々が個人的にも社会的にも苦しんでいます。
この行き詰まりを根本的に打開し、みんなが幸福で平和な社会を実現するために、いま私たちは何をしたらよいのでしょうか?
多くの方々がこれまでも、それぞれ個人として、組織やグループ、あるいは、各種のネットワークなどを通じて、懸命な努力を続けてこられていると思います。
それらのご努力や尽力に対して、私はこころから敬意を表したいと思います。しかし、まだまだ、私たちの力はパワー不足ではないでしょうか?
いまこそ和田重正先生の思想が世の中から求められていると私は思うのです。
このような時代においても、いや、このような時代だからこそ、先生の思想に接することによって、多くの方々が救われ、充実し、生き生きとした生き方に転換するのではないかと思うのです。
そして、こうした方々が増えることが、日本や世界の行き詰まりを根本的に解消する道に繋がって行くのではないかと思います。
直接、あるいは、ご著書を通じて先生の教えに接して、これまで、それぞれの方が、それぞれのやり方で、先生のお考えを具体化されておられると思います。
しかしながら、私はお互いにヨコの連絡が充分に取られていないように思います。
私たちはもっともっと積極的に先生の思想をできるだけ多くの方々に紹介し普及するべきだと思うのです。
「和田重正に学ぶ会」はこれまで、講演会の開催、先生の埋もれたままの資料の発掘やデジタル化と機関誌やホームページへの掲載などを中心に活動してきました。
しかし、本来、会の目的は「和田重正の思想を広く世に紹介・普及する」ということです。
私は、この困難な時代においてこそ、できるだけ多くの青少年や大人の方々に先生のご著書を読んでいただきたいと思うのです。
その意味で、[和田重正に学ぶ会]の活動に会員の皆様、そして、世話人会のみな様に、いろいろな形でより積極的にご協力してくださるようお願い申し上げるしだいです。
「宏南会」について
「和田重正に学ぶ会」は2000年に発足した「宏南会」が2010年に名称を変えたものであります。その「宏南会」発足時に宏南会会長であった村木義一氏が当時の消息を伝える下記の文章を残してくれてあるので、それを紹介します。
「宏南会発足にあたって」
宏南会会長 村木義一
宏南和田重正氏が逝去されてからすでに満七年を迎えようとしています。月日の流れゆくはやさがつくづくと思われてきます。同時に、氏の残された生き方だけは時の流れに流されず、ひろく、ながく、伝えておきたいと願われています。
人間いかに生きるか。この命題はこれからも変わりません。和田重正氏は、終生この命題に全心身全生活をもって立ち向かわれました。そしてわたしたちに「もう一つの人間観」を遺産として残され、また、実生活の中で多くの示唆を与えてくださいました。この遺産と生き方は、人間いかに生きるかを求める人びとに確かな手がかりを与えてくれるものとわたくしは確信しています。今後の評価はのちの世代にまかせることとして、少なくとも氏の生きたあかしをしっかりしたかたちで後輩に手渡すことは、私達の責務としての事業だと思っています。
周りを見渡してみますと、壮年期のご活動をご存知の方は少なくなりました。しかし、一心寮の生活に学んだ仲間たちはいま、地球上で、それぞれの家庭や職場で「新鮮な自己」を実践しています。自己を掘り下げ、同時にまわりにも潤いを及ぼしているようすを多く見、聞くことが多くなりました。
和田重正氏によって心のまなこが開かれた人びとが、何をどのように受けとめ、今どのように生きているのか。その学び合いと分かち合いを始めることは、二千年の時宜を得た価値ある事業ではないでしょうか。
いのちの世界に生きようとする人びとの参加と協力を願って、広く呼びかけるしだいです。
(平成12.3.10)
最新ニュースのアーカイブス
◎ 和田重正に学ぶ会主催の研修会が開かれます。
テーマ 国に理想を
趣旨 「和田重正に学ぶ会」の機関誌『ここに帰る』50 号記
念として、長いこと絶版になっていた和田重正著
『みんなで 国に理想を』が復刻されました。
これを機にそれをテキストとして、もう一度この理念を
徹底的に検証してみようではありませんか。
九条を含めた改憲論がにわかに活気付いている昨今、憲
法問題についても徹底した議論を積み重ねなければなら
ぬ時に来ています。
多くの方のご参加をお待ちしております。
日時 平成28年11月11日(金)午後4時から
11月14日(月)午前11時まで
部分参加可
場所 調布市多摩川7-32-4
「くら七世代」 (古川博資さん)
電話 042 486 3512
交通 ・京王相模原線京王多摩川駅下車徒歩11分
・京王線調布駅下車南口バスのりば4バス停 多摩川住宅
西行き乗車5分、電通大グランド前下車徒歩3分
(大塚の携帯に電話くだされば京王多摩川駅まで車で迎え
に行きます)
資料 『ここに帰る』50号「みんなで国に理想を」 当日
ご持参ください。
会費 1泊につき千円(朝食付き) 昼食、夕食それぞれ1食につ
き 500 円(弁当持込可)
※ 食事は参加者で自炊します
食事なしでの参加費 1 日につき 500 円(茶菓子代を含む)
宿泊と会への参加
泊まれる人数は8名(申込順)
日帰り参加、また日帰り参加を繰り返すなど、
会そのものへの参加は30名まで可
参加申込み
当会会員に限らずどなたでも参加できます。
1 参加期間
2 宿泊か日帰りか
3 食事注文 (例 12日、昼食と夕食)
4 氏名・住所・電話番号・Eメールアドレス
をご記入の上、平成28年11月5日(土)までに下記にお申
込みください。
申込者には結果を追って連絡します。
また当会以外の参加決定者には、『ここに帰る』50号
「みんなで国に理想を」を送ります。
問合せ・申込先(今回の世話役)
大塚卿之
〒 415-0029 静岡県下田市田牛711-45